13Feb2013
「白銀のサプライズ…」
先週…最後の冬を愛でに金沢へと…
雪の時期という事もあったので…特急サンダーバードにて…
列車の旅というのもいいものですね…
車とは違い、窓から見える外の風景をゆっくりと奏でる事が出来るので…
琵琶湖北岸から福井辺りまでは白銀の世界…
金沢へ向う前日位よりかなり冷え込み、雪雲を運んできた様で
雪が私達を迎えてくれるのかと…期待を胸に金沢に到着
残念ながら、凍える様な寒さに霙…雪景色は観れず…
冬の加賀金沢を時間の許す限り…満喫しようと…
日本の美を奏でる為…兼六園のライトアップへ..
国の特別名所、日本三大名園の1つで..
その美しさは…まさに絶景…
春の季節も見事ですが..
冬の雪吊りのライトアップは初めて..
そして迎えた翌朝…窓を開け外を見てみると…
優しい雪が降り辺り一面…白銀の世界…雪景色が広がっていました。
私達への
サプライズに感謝…
そして雪の中を散策しながら
古都、金沢で生まれた新しい文化の発信地でもある…21世紀美術館へと…
” ソンエリュミエール、そして叡智 ”
近代社会の中で” 安全と幸福と自由”という社会の基盤を根底から覆した
2011年の東日本大震災、福島原子力発電事故など…
そんな絶望の中にありながら世の中の矛盾に正面から向き合い
立ち続け様とする人間の可能性を探る…
今回の展示されている作家の表現から読み取れる、心に響いたもの…
現代の人間社会の不自由で身動きのとれない構造を暴き
絶望を未来への種として…
生命ある存在としての人間の有り様を見つめ直す様にと…
その中でも私が1番…心で感じたアーティスト…それは…
” Patrick BLANC “
フランスの植物学者でもあり、植物の環境への適応力を研究…
きわめて限られた条件の中でも植物が生育する事に着目し建物の外壁などに
特別なフェルトを貼り植物を植え込み..垂直の庭をデザインし展開する作品…
” サンセット~サンライズ・アーク ”光庭プロジェクト”
共存をキーワードに多種の植物が、光庭の通路と壁を覆っているもの..
私は、この日 何度もここに足を運び..
そこに存在する壁面の植物達を観て
…心で感じたものとは…
その命の尊さ、そして成長、時の流れ、記憶…
深く心に刻み込んでくれました
涙がこぼれそうな位に..
何か大切な事を私に伝え
そして
気付かせてくれた..
そんな 気がします..
そして日本の四季・冬を心と身体で感じる事の出来た大切な時に感謝…